「よく噛む」ことは、ただ食べ物を細かくすることだけではありません。
実は、体と心の健康に深く関わっています。
最近は、ファーストフードなどやわらかい食べ物を好む人が増え、昔に比べると噛む回数が少なくなってきたといわれています。
私たちが元気に生きていくためには、食事からの栄養摂取が欠かせません。
そしてその食事をしっかり噛むことが、健康を保つ大切なポイントになるのです。
食べ物をしっかり噛んで細かくすると、胃や腸の負担が減り、栄養も吸収されやすくなります。
よく噛むことで「お腹いっぱい」というサインが脳に届きやすくなり、食べ過ぎを防ぐことができます。目安は「ひと口30回」です。
噛むことで脳が刺激され、記憶力や集中力アップにもつながるといわれています。
噛むほどに唾液が出てきます。唾液にはばい菌を抑える力や消化を助ける働きがあり、むし歯予防やお口の健康に役立ちます。
リズムよく噛むことで「幸せホルモン(セロトニン)」が出やすくなり、気持ちが落ち着く効果も期待できます。
よく噛む習慣を身につけると、顎やまわりの筋肉がしっかり鍛えられます。
その結果、正常な歯並びが育ち、噛み合わせも良くなります。
食べ物をよく噛むことで、舌にある”味を感じるセンサー(味蕾みらい)”に刺激が伝わりやすくなります。
これが味覚の発育を助け、食事をよりおいしく楽しめるようになります。
しっかり噛める力や正しい歯並び・噛み合わせは、体のバランスや力の発揮にも関わってきます。
そのため運動能力やスポーツのパフォーマンスを高める効果も期待できます。
●根菜類や海藻など、歯ごたえのある食材を取り入れる
●正しい姿勢で食べることで噛みやすくなる
●一口ごとに箸を置いて、しっかり噛むことに集中する
●定期的な歯科検診で噛む力を維持する
噛むことは、毎日の食事の中でできる「お金のかからない小さな健康習慣」です。
今日の食事から、ちょっと意識してみませんか?