むし歯の原因である「むし歯菌」。実は生まれたての赤ちゃんの口の中にはむし歯菌は存在しません。その状態のままなら歯が生えてくる頃になってもむし歯にはなりませんが、実は子どものむし歯は一緒に暮らしている大人たちからうつってしまうことが多いのです。
新型コロナウイルスの流行により感染症対策が叫ばれて久しくなりますが、むし歯もむし歯菌に感染することで罹ってしまう、感染症の一種です。
子どもがむし歯になってしまう原因の一つとして、親からむし歯菌の感染があり、これを垂直感染と言います。特に乳歯が生え始める19か月頃から生え揃う3才頃まではむし歯菌が感染しやすいので、注意が必要です。
むし歯菌が付着している可能性があるので、大人が使っている皿やスプーン・箸など使いまわすのはやめましょう。
食べ物が熱いかな?とついフーフー冷ましがちですが、むし歯菌を含んだ唾液が混ざることがあるのでおすすめできません。
子どもが大きくて食べにくい物を大人が口に含み嚙み砕き、細かくした物を与えることも、避けましょう。
可愛さのあまり、お口にキスをしてしまうことはありがちですが、一番感染しやすい行為なので、ほっぺにチュッと。
乳歯が生え始めたら赤ちゃん用の歯ブラシで磨いてあげましょう。
自分で歯磨きをするようになっても大人が仕上げ磨きをしてあげてください。また、大人も歯科で定期的なクリーニングをして清潔なお口で子どもに接してあげることがとても大切です。